2010年9月9日木曜日

富士屋ホテル







今年の夏は箱根で息抜きをしてきました。子供の頃は毎年のように、その後はたまに日帰りで訪れる程度でしたが、あらためて二泊して巡ってみると新鮮で見所も多く期待以上の旅でした。暑い中、旧箱根街道を登った際、もう限界…という地点に「甘酒茶屋」という店があり、そこで食べた「しそみるく」のかき氷が絶品でした。甘い紫蘇ジュースに練乳を加えたものですがこれを食べるために毎年、夏に来たいと思うほどの美味しさ。店内も溝口映画に出てくるような怪しい旧家といった所で、全てに置いて気に入ってしまいました。

宿は長年の憧れだった富士屋ホテルに泊まりました。旧館(本館・西洋館・花御殿)・新館(フォレスト館)と棟によって趣が異なり、一番人気は花御殿のようですが、私の好みはさっぱりとした白が基調の西洋館です。当日ご用意して頂いたお部屋は西洋館1階・猫脚のバスタブ付きの部屋。猫脚のバスタブは本館・西洋館の一部にだけに置かれているそうです。天井が高くドアノブや縁飾りなどがヨーロッパ風で素敵でした。贅沢だけど静かで謙虚…という言葉がぴったりなホテルでした。スタッフの方が生き生きと働いていて細かい配慮も多く、機会があれば何度でも、一生をかけて色々なお部屋に泊まりたいという夢に取り憑かれてしまいました。